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松江瑞樹 「今を大切に」

まずはじめにOBOG並びに保護者、その他関係者の皆様、平素より同志社大学体育会男子ラクロス部に多大なるご支援ご声援を頂き、ありがとうございます。僕たちが今年度ラクロスに没頭し、一部リーグという素晴らしい舞台で戦えているのも皆様のご協力があっての事だと思います。本当に感謝申し上げます。

 

 

今年度副将兼OFリーダーを務めております松江瑞樹です。初めて書くブログが引退ブログとなってしまいました。稚拙な文章ですが、これまでのラクロス人生を振り返り、読んで頂いた誰かの為になれるよう一生懸命書いたので暇な時にでも読んで頂ければ幸いです。

 

 

新3年生になろうとしていた春

 

2022 3.6

 

 

「右膝前十字靭帯断裂」

 

 

練習中、ダッジを切った瞬間に膝から崩れ落ち、目の前が真っ暗になったのを今でも鮮明に覚えています。

 

この日から良くも悪くも僕のラクロス人生が大きく変わりました。

 

2年生時、3部リーグの出場機会は何度かあったものの仮想リーグでの出場は0。ベンチを温めているだけでとても悔しい思いをしながら、もがきながら、毎日練習していた日々。

だからこそオフシーズンに自分を変えたくて、もっと上手くなりたくて、毎日グラウンドとジムと壁を往復するラクロス漬けの日々を過ごしていました。

 

新シーズンが始まり、練習でも存在感を示せるようになりチームに貢献している実感が湧いていて、一部リーグ昇格の為にこの1年間をラクロスだけに捧げる覚悟もありました。

 

 

その状況の中で全治約1年の大怪我。

 

 

本当に辛かった。

 

 

グラウンドから病院に運ばれたタクシーの中でも、部屋のベッドの上でも悔しさが込み上げてきて毎晩のように泣いていました。

 

でも思っているよりも自分の中での切り替えは早かったと思います。

 

「まだラクロス人生で何も成し遂げていない」

「このまま終われば中途半端なやつになる」

「絶対に怪我前より上手くなって自分の代で一部リーグの舞台で活躍して勝ちたい」

 

って考えに至ってからは復帰後に一部リーグで活躍する事を本気で思ってリハビリに取り組みました。

 

 

4年生になり、副将とOFリーダーという立場で、責任と覚悟を持って新シーズンのスタートを切りました。

 

しかし、最初から全然上手く行かないことだらけでした。全ては自分の力不足。

怪我から復帰して自分のプレーと組織を考えることの両立が出来ませんでした。

ふくたけさんにミーティングで厳しい声を掛けていただいたのを今でも覚えてます。

 

「なんでおれだけがこんな考えてんのやろ」

とか孤独を感じる事があり、OFリーダー辞めたいと思った事もありました。

 

でも自分が覚悟を持って選んだ選択に後悔したくはありませんでした。

 

リーダーとは、誰よりもラクロスに対して本気で取り組み、思考する、チームを良くするための存在であると僕は思います。その行動をした先にある勝利っていう何にも替え難い最高の瞬間のために頑張りました。

 

ここまで苦しかった出来事を振り返っていますが、ラクロス人生楽しい事も数え切れないくらいありました。

 

リーグ戦で勝った瞬間、点を決めた瞬間なんかは本当に努力が報われた感じがしてめちゃくちゃ嬉しいし、みんなで壁に行ったり、遊びやご飯に行ったりする何気ない日常も本当に楽しかったです。

本当に充実した最高の4年間だったと振り返って感じます。

 

 

 

ここまでは今までのラクロス人生を振り返っただけなのでふーんくらいに思っておいてください。ここからは伝えたい事編です。

 

 

“今を大切に”

“小さいことを積み重ねることがとんでもないところに行くただひとつの道”

 

 

これは映画タイタニックのジャックドーソンという主人公の名言と野球のイチロー選手の名言で僕の好きな言葉です。

 

大学ラクロス人生は一度きりです。本当に4年間なんてあっという間です。その中で毎日何が起こるかなんて誰にも分りません。僕みたいにある日突然大怪我をするかもしれません。だからこそ、この与えられている貴重な時間を無駄にしたくない(してほしくない)と僕は思います。

 

今までのラクロス人生を振り返って、正解ではない選択や、無駄だなとも思える努力を数えることが出来ないくらいしてきました。しかし、僕自身、この一生懸命もがいて、自分(達)が定めた目標に向かって努力し続けた過程は間違っていなかったと思います。

 

今となっては前十字靭帯を切った事でさえも正解だったんじゃないかとたまに考えます。

身体の使い方が上手くなってキレは増したし、OFや組織を俯瞰して見る事で今年のチーム作りの参考にもなり、この期間があったからこそ今の自分があります。

 

そう思えるのも毎日を大切に、目標に対して思考し、行動を積み重ねた結果なのかなとも思います。本当に無駄な努力なんかありません。無駄な努力を経験する事で自分自身の最適解を見つける事が出来ると僕は思います。もっとラクロス(他の何かでも)に対して本気でぶつかり、圧倒的な努力をして欲しいです。それを続ける事に意味があるし、続けた先には大きな何かが得られていると経験上心の底から思います。

 

毎日の練習前、練習後、寝る前のストレッチも、OFの得点力不足で試合に負ける事に対する責任感も、ラクロスの事を考えていない時の罪悪感もなくなると思えば正直気持ちは楽です。でも、それ以上に本気で何かに打ち込める瞬間、素晴らしい仲間と共に目標に向かう日々が無くなってしまう方が怖いです。

 

僕たちはまだ目標を達成することは出来ていません。

 

 

 

リーグ戦成績 4勝2分 関西2位。

 

2部リーグから上がってきたチームがいきなりこの成績を残したことは周りからしたらそれだけで凄いことなのかもしれない。

 

でもここで満足をしてしまったら終わる。

 

おれたちの目標は「関西制覇」

 

毎日を大切に徹底的な準備をして最後まで「挑」続けよう。

 

 

2023 10.22

 

 

FINAL準決勝

 

たけびしスタジアムという最高の舞台で相手は関西学院。

 

今まで経験したことないくらいの観客の数。聞いたことないくらいの大声援。

 

めちゃくちゃ胸が高鳴る。

 

絶対に勝とう。

 

自分自身を信じ、仲間を信じて全力で戦い抜こう。

 

勝って未だ見たことないような最高の景色をみんなで味わおう。

 

最後は引退ブログというより意気込みみたいになってしまいましたが、

これから締めの感謝の文を書かせていただきます。

 

肥田監督

僕たちが入学した時のあんなに忙しい時期に監督を引き受けてくださり、組織を支え続けてくださり本当にありがとうございます。常に組織を俯瞰して見ていて客観的に見たアドバイスをくださり、組織運営において本当に助けていただきました。ファイナルでも香里魂見せつけます!

 

ふくたけさん

シーズン序盤に僕の甘さを指摘していただきありがとうございました。ふくたけさんが子供さんに同志社のラクロス部は強いって言うことが出来るようにFINAL勝ちます。あと少し頑張りましょう!

 

おぎよしさん

1年生の時からお世話になっています。OFの話や個人的な悩みまで聞いてくださり本当にありがとうございました。引退後ゴジラの練習参加させていただくかもしれないんで、その時は一緒にプレーしましょう!

 

シュンソクさん

出会えてよかったです。

関西制覇する基準、その中でのリーダーの役割のヒント等を貰い、シュンソクさんに出会って本当にラクロス面もその他の面も成長する事が出来たと思ってます。

たぶんチーム内で1番喋ったし1番厳しいことも言われました。それほど期待してくださっていたんだと思います。

生意気なやつですいません。本当にありがとうございました。

これからもよろしくお願いします!

 

柴田さん、佐藤さん、キムさん

怪我のリハビリ、ケア等のお陰で今ラクロスを全力でプレー出来ています。大阪から京都まで整骨院に通い続けて良かったです。あと少し同志社ラクロス部のサポートお願いします!

 

先輩方

たくさんの先輩方にお世話になりました。こんなクソ生意気な後輩でも面倒見てくれて、可愛がってくれて本当にありがとうございます。この感謝をプレーで体現したいと思っています。是非、10月22日たけびしスタジアムに来てください!

社会人になってもお世話になりまくります(笑)

 

後輩たち

今年4年生が少ない中でも一部リーグを戦い抜き、FINALに進出出来たのも本当にみんなのお陰だと思う。OFメンバーには練習中に厳しい声掛けをした事もあったと思う。けど出来ると思ってるから言ってる。今年残り僅かと来年からの同志社をたのみます。こんなOFリーダー、副将に付いて来てくれてありがとう。

 

スタッフ

日頃の練習が出来ているのも、部室で練習の準備してくれたり、時間の管理、水分を用意してくれてるお陰だと思う。おれたちの代のスタッフが居なくて例年以上に大変だったやろうけどチームを支えてくれてありがとう。試合で点決めた時、勝った時に選手くらい喜んでくれるスタッフを見てなんか嬉しかったです。最後までサポートよろしく。

 

同期

実は手術前めちゃくちゃ怖かったけど、送ってきてくれたメッセージ動画見て嬉しくて泣きそうなった、ほんまに元気出た。

下回生の頃、「もっと自主練せーよ」とか自分の価値観を一方的に押し付けてしまって申し訳ない。学年が上がるにつれ、責任感も増して今では本当に頼りにしてる。

本当にありがとう。

ラスト、ラクロスで最高の思い出作ろう。

 

家族

本当に言葉では言い表せることが出来ないくらい感謝しています。朝早い時間に起きて朝ごはん作ってくれたり、家に帰ったら夜ご飯があったり、当たり前のように練習着や防具を洗濯してくれていたり、好きなようにしたらいいってバイトもしていないのに金銭面を全部負担してくれたり。ラクロスにこんなに熱中して打ち込めたのも本当に家族のお陰です。リーグ戦も毎試合応援に来てくれてありがとう。ちょっとはプレーで恩返しできたかな。これからもっと感謝の気持ちを体現していきます。

 

最後に

ラクロス部に入って本当に良かった。かけがえのない4年間だった。

ありがとうDOLAX!

 

#14 松江瑞樹

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