OBOG並びに保護者、その他関係者の皆様、平素より同志社大学男子ラクロス部に温かいご支援ご声援ありがとうございます。
今年度BDFコーチを務めさせていただいている塩月勇樹です。
OBOGさんや保護者の皆様にはライブ配信の視聴も感謝申し上げます。
できることが少ない私が唯一誇りを持って出来る仕事なので残りのリーグ戦、入れ替え戦のご視聴もどうぞよろしくお願いします。
さて、先日の話ですが、私は同志社小学校へラクロスを教えるボランティアに行ってきました。
メニュー間で反省するんですね小学生って。
それに驚きつつ、大学生もアドバイスする時横にいた関口の説明がめっちゃ分かりづらくて笑
小学生ぽかーんとしてるし、本人真剣に説明してるし、「小学生だからもっとわかりやすく」「俺だったらこう表現するのにな」と思ってしまいました。
そう思う時点で私自身がコーチ脳にこの一年で染まり切ってる証拠なのかもしれません。
忘れもしない一年前に行われたコーチ決めmtg。
あの時私が決断して選手を退いたこと、コーチになってBDFを支えようと決めたのは今でも胸を張って言えます。
自然と選手への未練より、これからBチームをどうするか、Bリーグ制覇するためにまず自分がどうあるべきか考えることで頭がいっぱいでした、希望に満ち溢れてましたね。
その時、コーチとして決めたことをノートに記しました。
1.「ダメ」「やるな」と気を下げず、否定をしないこと
2.選手の話を聞き彼らの考えに耳を傾けること、間違いはしっかり正すこと
3.選手1人1人へのリスペクトを忘れないこと
恥ずかしいですが、こんなことを考えていました。
同期へ
私をコーチに推薦して良かったですか?推薦した通りのコーチ像になれたでしょうか?
Bチームへ
みんなにとって良いコーチとなれたでしょうか?「こいつと1年間戦い抜いてよかった!」って思えるようなそんなコーチでしたか?
残念ながら私は自分でいいコーチだと評価できません。
迷惑しかかけてない自分に甘い、口だけのポンコツだと後悔ばかり募ります。
とどめを刺されたのはBリーグ最終戦、vsKG。
前半リードしている、みんなが打倒KGという目標に向かっているB史上最高の試合だったのにもかかわらず負けてしまった。
采配や普段の練習、雰囲気作りすべてにおいて自分自身を責めました。
あのとき涙を流したり、私に対して謝ってくる選手が居ましたが、それは間違いです。
この場を借りて言いますが、試合に負けることで選手を責めるコーチはいません。
試合に勝てば選手のおかげ、負ければコーチの責任、私が責任を果たせたかは別としてそういう役目なのです。
ブログタイトルは私が抱いたコーチのイメージです。
私はコーチという役職を「ハズレくじ」だと思ったことが何度もあります。
先代のコーチ陣やこれからコーチを志す後輩、今コーチを頑張ってる同期、おぎよしさんとふくたけさんには大変失礼な発言です、申し訳ありません。
ですが少し綴らせていただきます。
私がそう思う理由。
普段のメニューやABわけ、試合のコーチボックスはABどちらのカテゴリにも出場する。
試合の勝敗やその選手のラクロス人生を決めるのに自分がそんな重い責任を負えないと感じ絶望したことがあったから。
集合で選手を集め、聞いてくれているかわからない言葉を投げかける、時にはチームを引き締めることを言わないといけない立場だったから。
試合に負けまくった時にコーチとしてどうすれば勝てるチームに立て直すかわからなかったから。
強く言えない、選手に対して要求できない自分自身が嫌いだったから。
自分の努力が果たして合っているのか間違っているのか、模索し続けても「コーチとは何か」を結局探しきれなかったから。
報われない、辛い、悔しい、分からないと言う感情から「ハズレくじ」であると感じていました。
事実、コロナで部活停止期間の時1人で途方に暮れることもあったくらい自分の仕事への違和感が拭えない時もありました。
そんな状態であってもここまで頑張れたのは周りの人のおかげです。
まず、Bの選手たち。
みんなが頑張ってくれたから、私はコーチとして教えることができた。
みんながBリーグのために努力したから、私は最後の最後まで楽しかった。
そしてOFコーチのがやき。
彼は私より優秀なコーチです。
選手へのアドバイスは的確で、物事を俯瞰的に見れる、そしてチーム全体がボロボロになった関東遠征付近のmtgで選手に檄を飛ばせる最高の相方です。
がやきが居なかったら確実にコーチとして死んでいました。
みんな、本当にありがとう。
確かに報われない、選手のために奉仕するしんどい役職であっても、全力で楽しんでやろうというのが私の答えです。
じゃないと今日の練習もDFとして走ってない、ビデオに入るくらいの声量でBチームを仕切らない、朝9時の台湾戦のために必死にチャリなんか漕がない、ルール試験受けてあと1点で落ちるようなことはしません。
そしてラクロスをする上で1番大切なのも全力で楽しむということ。
「楽をする」のではなくどうすれば上手くなれるか、苦手を克服できるか、明日もラクロス頑張りたいと思えるか。
そのために身を粉にして努力できる人が本当にラクロスが上手い人なんでしょう。
BDFのみんな、1年間俺の元で頑張ってくれて本当に感謝してる。でももっとできる、君たちの限界はそんなもんじゃない。上手くなったらいつでも俺のところに話に来てくれ。
今でも時折「ハズレくじ」と思わされるけど、それでも明日誰かのチェックダウンが見たい、成長していい反省出してる姿が見たいと思って今日も元気にコーチしています。
私はラクロス、いやラクロスを頑張る人を応援することが好きだから。
BDFコーチ 塩月勇樹
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