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伊藤 里紗「巡り合わせ」

OBOGの皆様、保護者の皆様、並びに関係者の皆様、平素より同志社大学男子ラクロス部をご支援いただき、誠にありがとうございます。

今後ともよろしくお願いいたします。


4回生TRの伊藤里紗と申します。



今まで先輩方の引退ブログを泣きながら読んでいた私が、ついに自分が書く番になってしまい「引退」という2文字が迫っていることを実感しています。

トップバッターということもあり、何を書けばよいのか困惑していますが、せっかくの機会ということで私の今までのスポーツ人生とラクロス部での4年間を振り返りながら、素直な気持ちを綴ろうと思います。

拙い文章ではありますが、最後まで読んでいただけたら幸いです。



私は、小学一年生からクラシックバレエを始め、高校まで続けていました。先生はとびっきり怖いし、練習に行けば毎回いやになるほど怒られるし、怯えながら練習に行っていました。それでも、運の良さもあって、怪我をするまで私のバレエ人生はそれなりに上手くいっていましたが、現実はそんな甘くありませんでした。

高校一年生の夏、埼玉県のコンクールで舞台に立っている最中に今まで聞いたことのない骨が折れる音が身体中に響き渡り、その一瞬にして私のバレエ人生は幕を閉じました。疲労骨折でしたが、足の骨に数センチひびが入るだけでこんなにも歩けなくなるのかと怪我の恐ろしさを実感しました。不幸なことに同じ足の外脛骨も痛め、どちらも手術しましたが、完治までには至りませんでした。


これまでバレエしかやってこなかった私がバレエを失ってしまったら何が残るんだろう。そうやって途方に暮れながら時間だけが過ぎ、大学に入学後、体育会の存在を知った私はラクロス部に入ることを決めました。


そして、自分の努力不足で大怪我をして大後悔をしているからこそ、今度は頑張っている人たちをサポートする側になろうと考え、マネージャーになることを決めました。私は同期よりも半年程遅れて三年前の今頃入部しましたが、引っ張っていく性格ではないし、何よりも先輩が流暢にビデオを撮っているのを見て、私には無理だ、、と思いビデオがいやという理由で、消去法でトレーナーを選びました。でも、三年経った今ではビデオがやってみたくて仕方ありません。笑



そんな単純な理由で選んだトレーナーの業務内容を聞いてみると、そんなところまで関われるなんて凄いと驚いたものの、現実は想像していたものとはかけ離れていました。



「たかが学生トレーナー」


そんな話を何度耳にしたか分かりません。

でも、悔しくても否定できないくらい、何のためにやっているんだろうかとネガティブなことを考えた日を数えればキリがないほどあります。

ラントレを仕切れば文句を言われて、水出しに、ボールアップに、誰にでもできるようなことをする日々。


育担をしている時、「水出しとか、そんな雑用みたいなことをするほどのモチベがないです。」そう言われた時に、その気持ちが分かるからこそ自分に置き換えて考えてみました。役職がなくても、気づかれなくても側から見るとそんな雑用とも思える仕事をすることを苦に思わないことに気がついて、こんなことでもきっと誰かのためになっているに違いない、と心の中で半分言い聞かせながら、誇りを持って続けてきたつもりです。


自分が怪我をして、どん底を経験したからこそ、怪我人の気持ちも理解していました。四年という限られた時間の中だからこそ、痛くてもこれくらいなら大丈夫という気持ちも、練習に参加しないと置いていかれる、という気持ちも痛いほど分かります。


大量のボールを拾ってきた時、スクイズや塩チャを渡した時、テーピングを巻いた時、些細なことでも「ありがとう」と言ってくれた先輩や同期、後輩たちに、この場を借りて「どういたしまして」をお返しします。




そして、突如訪れた運命の10月19日。

勝つことはできませんでしたが、関西一の応援を後ろ盾に、Final3準決勝という舞台のベンチに立つことができた私は幸せ者です。



最後に、


ふくたけさん、肥田監督

スタッフ組織をより良くするために試合後にフィードバックをくださったり、特にグッズ作成ではお世話になりました。四年間本当にありがとうございました。

コート陣だけのポロシャツ、とってもお似合いです!


下回生スタッフへ

楽しいことばかりではないし、これから大変なこと、辛いこともたくさんあるかもしれないけど、しっかり者のみんなならきっとやり遂げられると思います。困った時には周りの仲間を頼って、気負いすぎないように!これからも応援しています。


同期のみんなへ

半年ほど遅れて入ったあの日から、試合終了のホイッスルが鳴る日まで、勝つために貪欲に頑張ってきたみんなのことを心の底から誇りに思います。試合中ベンチに入っている時は、水分と氷の補充でまともに試合を見れたことはなかったけど、Final3準決勝で神戸大学に負けたあの日、ビハインドながらも決してめげることなく戦う姿を見て、悔しさと同時にこのチームの一員なれて良かったと思いました。


4回生スタッフへ

個性豊かで、ひたすらしごできなみんなに助けられた4年間でした。頼りないところばっかりでごめんなさい。5人には書ききれないほどのありがとうでいっぱいなので、あえてここには書かないことにします。

これからもよろしくね、結婚式絶対呼んでね!


家族へ

言葉では言い表せないくらい、感謝しています。

朝練の日は4時半に起きて朝ごはんを作ってくれて、ナイター練の日は0時過ぎに夜ご飯を作って待ってくれていて、試合の日も把握してくれていたりと私のことを誰よりも応援してくれてありがとう。ここまで続けてこられたのは家族のお陰です。



スタッフとしてサポートしなければならない側でありながら、たくさんの人に支えられた四年間でした。関わってくださった方々、本当にありがとうございました。

拙い文章ですが、最後までお読みいただきありがとうございました。


伊藤里紗

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